李相日監督同じ場面を60テーク演出追求…報知映画賞 

◆第31回報知映画賞・最優秀作品賞「フラガール」 炭鉱の娘たちを軸に描いた「フラガール」は、実は男性が主人公の物語として企画が進んでいた。「取材ノートを読んでるうちに、この映画の強みを人物で描くには女の子でやるのがいいと思った」と李相日(リ・サンイル)監督(32)。

 現地で実際にダンスを見て、その思いは確信に変わる。クライマックスにダンスシーンを据え、そこから逆算して脚本を練り上げた。「踊っているさまに、いろんな人の思いが集約されている。あのシーンは撮影の最後に撮ったんですけど、方向性は正しかったんだって思いました」

 大学4年の時、映像の仕事を志し、Vシネ「静かなるドン7」の撮影現場に潜り込んだ。その時の主演が香川照之(40)。「演出の厳しい監督さんで、香川さんが50何テーク撮ってた。最後は悔し涙流しながら演じてたのが印象的でした」

 今作では松雪泰子(33)と蒼井優(21)の会話場面で60テーク近くまでカメラを回したという。「そこまでやったのは初めて。でも女の人は強いですね」と笑った監督の目が輝いて見えた。

(2006年11月28日06時02分 スポーツ報知)

http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20061128-OHT1T00050.htm

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