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純愛男・大沢たかおが魅せる“動物、家族愛”映画

俳優、大沢たかお(37)=写真=が、来春公開の映画「子ぎつねヘレン」(河野圭太監督、松竹配給)に主演することが27日、分かった。実話をもとに、視覚、聴覚、嗅覚を失った“三重苦”の子ぎつねと人間の触れ合いを綴る物語で、大沢は獣医に挑戦する。昨年は映画「解夏」「世界の中心で、愛をさけぶ」などで純愛ブームを牽引した大沢が、今度は動物愛と家族愛で感動を巻き起こす。



 セカチュー以来のスクリーン登場となる次回作に、大沢は新たなジャンルを選んだ。

 “三重苦”の共演相手とはキタキツネの子供。北海道に在住する実在の獣医、竹田津(たけたづ)実氏が保護・治療に取り組んだ体験を綴ったエッセー「子ぎつねヘレンがのこしたもの」(偕成社)が原作。孤独な少年と三重苦の子ぎつねに寄り添い、心を開かせていく難役だ。

 きっかけは昨年、盲導犬の一生を描いて幅広い層の観客の心を揺さぶり、興収25億円のヒットを飛ばした「クイール」(崔洋一監督)の松竹、榎望プロデューサーとの出会い。たまたま一緒になった食事の席で、大沢が同作を観て号泣したことを話すなど映画談義で意気投合。

 その後、同本の存在を知って映画化の企画を進めていた榎プロデューサーが「北海道の自然が似合って動物好きで知的ながら、そのタイプにありがちな土臭くオジサンっぽいイメージとは逆で、女性にモテそうなスタイリッシュな雰囲気が、味わいを醸してくれそう」と大沢に出演をオファー。

 快諾した大沢は「観た人すべての心が温まる、切なくてちょっとおかしく、新しいタイプの作品になる」と作品世界に惚れこみ、「動物映画ととらえれば、(そのジャンルの映画への出演は)初めてで撮影がとても楽しみ」と早くもやり甲斐を見いだしている。

 大沢扮する獣医の恋人の女性カメラマンや少年の役は現在、慎重にキャスティング中。撮影は5月下旬から、網走市を中心とした全編北海道ロケが行われる予定。

 ここ数年、年に複数の話題作でさまざまな役柄を演じ分け、俳優として確固たる地位を築いてきた大沢。新たな分野に挑戦し続けるその役者魂はとどまるところを知らず、その活躍から目が離せない。


■ストーリー
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 矢島動物診療所の院長を務める獣医で、中学2年になる1人娘の父、幸次(大沢)は、恋人でカメラマンの律子が出張の間、彼女の小学3年になる息子・太一を預かり、共同生活を送っている。ある日、彼がキタキツネの赤ちゃんを拾ってきた。その子ぎつねの普通と違う反応から、幸次は三重苦と診断。迷いながらもヘレンと名付け世話することに決める。太一とヘレンは互いに、そして周囲へと次第に心を開いていく一方、ヘレンの体には異変が起きていた…。「古畑任三郎」シリーズや「白い巨塔」「王様のレストラン」など数々のヒットドラマを手がけたテレビ界の雄、河野圭太氏(共同テレビジョン所属)が丁寧な演出手腕を買われ、映画監督デビューを飾る。


★アジア圏で好調「クイール」

 昨年松竹が製作した「クイール」は香港、シンガポール、台湾などアジア圏で公開されて好成績を記録。続いて今秋には、ドイツでも公開予定で、しかも国内80スクリーン以上と日本映画では初の大規模公開となる見込み。さらに昨年末から米ハリウッドでのリメークの企画も進行中と、動物モノだけに言葉の壁を越え、じわじわ人気が広がっている。松竹が放つ動物シリーズ第2弾として、「-ヘレン」も世界的に注目を集めそうだ。


資料&圖片來源:
http://www.sanspo.com/geino/top/gt200504/gt2005042802.html

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