中居で「砂の器」連ドラ化

 戦後を代表する社会派推理小説作家・故松本清張さんの代表作の一つ「砂の器」が、SMAPの中居正広(31)主演で、連続ドラマ化される。TBSが「日曜劇場」(後9・00)で来年1月から放送する予定。新潮社が文庫化している原作は発表から42年間ものロングセラーが続いており、1974年10月に公開された松竹による映画も大ヒット。TBSの連ドラも話題作になりそうだ。


 3年前の連ドラ「白い影」(TBS)で俳優として高い評価を得た中居が、名優と呼ばれるための試金石となりそうなのが連ドラ「砂の器」での主演。74年製作の映画で主人公・和賀英良を演じたのは加藤剛(65)で、その演技が絶賛された後、大俳優への階段を上り始めた。


 77年10月にはフジテレビが連ドラ化。この時、和賀を演じたのは田村正和(60)。その後の田村も名優の評価をほしいままにしている。その流れから、既にタレントとしてはトップクラスの人気を誇る中居が、俳優としての評価も固めるかどうかを左右する作品となりそうだ。


 和賀は才能にあふれ、輝かしい未来も約束されている音楽家。だが、経歴が謎めいている。両親は早くに亡くなり天涯孤独とされ、自分の過去の消滅を図ろうとしていた。


 物語のキーパーソンの一人である今西刑事役は渡辺謙(44)が演じる。殺害される理由が見当たらない元警官殺しの犯人を、コツコツと追い続けている。追えば追うほど、謎が深まる一方、殺人を犯す動機がないはずの人物が不審者として浮上してくる。


 原作、映画の発表から長い時間が過ぎているため、テーマや人物像を大切にしつつ、設定は時代に合わせて大きく変えてある。


 また、この連ドラのために生まれた新たなヒロイン・成瀬あさみには松雪泰子(30)が扮する。


 TBS側は「中居さんには、まだ誰にも見せたことのない顔があるはず」と、その潜在能力を高く評価している。


 原作も映画もタイトルの「砂の器」とは何を意味するのかを明確には説明しない。いずれの場合も見終えた後、松本清張さんが何を言いたかったのかに気付かされる。TBSの連ドラの場合は――。(スポーツニッポン)


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031111-00000021-spn-ent

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