【ヒューマン】松雪、女優第2章は“強烈な出会い”でスタート

これまでの“カッコいい女性”というイメージを払拭し、新たな女優像を見せる松雪泰子=東京・中目黒

 松雪泰子(34)が、いま女優として転機を迎えている。デビューして16年目。「やっとスタートラインに立った」なんていうから、何か気持ちの変化でもあったのかと思えば、「人って、理屈ではなく強烈な出会いがあったときに劇的に変わっていくと思うんですよね。そんな出会いが私の生活の中でもあったんです」って。え? 誰のこと?

(ペン・古田貴士 カメラ・今井正人)



 サバサバした女性だと思っていた。この日、取材をするまでは。

 「わりとのんびりしてますよ。休みの日は家でアロマキャンドルを炊いて本を読んだりとか。でもお酒を飲むと果てしなくテンションが上がっていきますね。ずっと笑っている感じ。あまり飲まないですけど。ウフフ」

 落ち着いた大人の女性を感じさせる静かな口調。さらに座右の銘を聞くと、「以前読んだ本(『キリストのヨーガ』=出帆新社)に出てきた『我自らはゼロなり』という言葉。自分を制限してしまうようなことを手放して、“無”になるといった意味です。制限があるうちは、きっと可能性は広がらないですから」と読書家らしい答えが返ってきた。

 この“ゼロの精神”で挑んだのが、13日に公開された映画「子宮の記憶 ここにあなたがいる」だ。

 昨今問題視されている親子愛、家族愛に深く切り込んだ物語。

 撮影では、役作りをせずに、あえて素のままの気持ちを役にぶつけた。「最近は(できちゃった婚などで)母親になる意識がなくなってしまっている方が多い。愛情を注ぐ術(すべ)を知らないというか…。一人の人間を育てるって本当に大変なことだけど、日常の生活に追われて、すごくシンプルで根源的なものを忘れてしまっているのでは」と嘆く。

 「今の時代にゆったりとした時間を自分に与えることは難しいのかもしれない。でもストレスの中に居続けると見えるものも見えなくなってきてしまうと思うんです。虐待や無責任な事件というのは、本当に胸が痛いですね」

 物語では、そんな愛情に枯渇した女性・愛子(松雪)のもとに、ただただ純粋な愛を注いでくれる青年(柄本佑)が現れる。この愛子との共通点を聞くと、意外な答えが返ってきた。

 「人が劇的に変化していくときって、理屈ではなく、強烈な出会いとか無条件で自分を受け止めてくれる人に出会えたときだと思うんです。自分の生活でもそのような出会いがあった。生きることを模索したり、変化を求めたり、ネガティブなところを何とかしたいとか考えていたときに、そういう人に出会えたら、世界は劇的に変わる。私もそう。世界が開けていって、いろんなことが変わっていく、そんな経験をしたんです」

 誰か気になり、すかさず突っこんだが、ご想像にお任せしますといった感じで「ウフフ」と一笑。きっと自分の心の中にしまっておきたい大切な思い出なのだろう。

 実際、この出会いがきっかけだったのかは分からないが、ここ最近、女優として飛躍的に演技の幅が広がっている。中でも今年の映画賞をにぎわせている昨年公開の「フラガール」に主演したことは、大きな自信につながったよう。1日6時間、約3カ月間続けたタヒチアンダンスの練習。現場ではふらふらになるまで撮り直ししたことも。監督と意見をぶつけ合ったこともあり「物事を作り出す苦しさを改めて味わった」と振り返る。

 「あの映画で役者としてのスタートラインに立てたと思う。20代後半から自分が役者としてどういうふうに進んでいくか模索してやってきたんですけど、やっと一歩、一歩積み重ねてきたことの土台ができた感じがしました」

 女優として第2のスタートラインに立った松雪が、これからどういう姿を見せてくれるのか楽しみだ。

★沖縄料理にハマる

 「子宮の記憶-」は、新生児誘拐犯の過去を持つ女性(松雪)と、本当の家族に愛を感じられない青年(柄本)との親子とも恋人ともいえない愛情を軸に、さまざまな愛の形を描いた物語。昨年5月から約1カ月かけて沖縄で撮影した。

 「沖縄料理がおいしかったですね。体に優しいし。海ぶどうが大好きで(撮影期間中は)ほぼ毎日食べてました。あと、島らっきょが苦手だったのが佑くんに勧められてハマってしまって」と、すっかり沖縄料理が気に入ったようだった。

■松雪 泰子

 (まつゆき・やすこ)本名同じ。昭和47年11月28日、佐賀県生まれ。高校時代からモデルとして活躍し、平成3年にTBS系連続ドラマ「熱血!新入社員宣言」で女優デビュー。5年に放送されたフジテレビ系「白鳥麗子でございます!」で大ブレークした。主な作品にドラマ「きらきらひかる」、「救命病棟24時」、映画「アナザヘヴン」、「子ぎつねヘレン」、「フラガール」など。私生活では10年にロックバンド「THE THRILL」のギタリスト、GAKUと結婚したが16年12月に離婚。身長1メートル65、O型。



初日舞台あいさつ

 松雪は13日、東京・銀座のシネスイッチ銀座で行われた主演映画「子宮の記憶 ここにあなたがいる」(若松節朗監督)の初日舞台あいさつに出席した。

 松雪は、出生してすぐ誘拐された息子・真人と17年ぶりに再会した母親・愛子役。真人役の柄本佑(20)から「こんなキレイな母親がいたらうれしい!」、夫役の寺島進(43)からは「共演できてうれしい」と言われて照れ笑い。

 最後は「家族や親子の愛を深く考えさせられる今の時代に合った作品。いろいろな愛の形を感じてもらえれば」と真摯に呼びかけていた。


余貴美子(中央)の結婚を祝福した松雪泰子(左)と柄本佑=東京・銀座

★共演の余貴美子、結婚していた!

 女優、余貴美子(50)が昨年3月にNHK職員(48)と結婚していたことが13日、分かった。余は同日、東京・銀座のシネスイッチ銀座で行われた出演映画「子宮の記憶 ここにあなたがいる」の初日舞台あいさつに出席。主演の松雪泰子(34)らから祝福された。

 若松節朗監督から結婚の話題を切り出され、松雪から花束を手渡されると、「本当にスミマセン」と恐縮しきり。退場時には取材陣から質問攻めにあい、「幸せですか?」との問いに「はい」と笑顔でコメント。左手薬指には結婚指輪らしき指輪が光っていた。

 所属事務所によると入籍は同3日。挙式は行っていない。今後も仕事を続ける。

http://www.sanspo.com/geino/top/gt200701/gt2007011401.html

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